腐男子くんと腐女子ちゃんの秘め事



誰も見ていない、もしくは同士に見られたのなら不幸中の幸いってやつだが、その希望は惜しくも破られている。



何故なら私の秘宝(それは言い過ぎかもしれない)は、クラス副委員長を務め、一切の邪念も淀みもないピュアホワイトでクラスの癒し系担当の嘉川氏に、ばっちりと見られてしまったのだから――。



私は、ばらまかれたものを見るために下を見下ろしている顔をあげることができずにいた。



大した胸もない私の胸中に、悔恨の念が渦巻いた。


どうして、私は通称:ピュアホワイト副委員長(自分が命名した)とこんな事態を招いてしまったのだろうか――。


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