君色のソナチネ
spediendoー急いでー
ー純怜sideー
ーー放課後。
「では、今から10回目の実行委員会の会議を始めますーーー」
もう会議も10回目かぁ。
なんだかこの3ヶ月間、長いようで短かったなぁ。
ドタバタ過ぎ去っていった感じだね。
ほんっと、忙しくて予想もしてない方向にいっちゃったけど、それはそれで楽しくて充実もしてたから、良しとするか〜。
会議も10回目となると、みんなの声が遠慮なく飛び交う。
最初はアタフタしていた実行委員長の柏木先輩は、今は先輩以上の適任はいないんじゃないかってぐらい、落ち着いて確実に仕事をこなしてる。
私はそんな先輩に憧れてるんだ。
私も来年はあんなシッカリした人になってるのかな。
なれるように、頑張らなくっちゃね!
他の先輩方も前以上に、文化祭を盛り上げたいと必死になってるから、私も、神峰も、他の1年の実行委員全員もそんな先輩達を見て必死になるわけで…、
怒られながら、褒められながら。
先輩達は、厳しく、でも優しく接してくれて、先輩の鏡だなぁって、いつも思ってる。
だからこそ、こうやって、私たち後輩は先輩達と仲良く出来てるんじゃないかなぁ。
3ヶ月の間で絆というか、信頼関係というか、いい関係を築けてると思うんだ。