君色のソナチネ




ー華菜sideー




「…きれい。」



自分の目を疑った。



純怜が美しすぎて、しばらく言葉がでなかった。



みんなも同じみたい。



神峰君にいたっては、固まってる。
ぷっ、あんな姿滅多にみられないよ。



でも、案の定、純怜は自覚してないみたいで…笑。



ティアラはめるの忘れてるし。



実は、純怜があのドレスをきたところ、今初めて見たんだよね。


衣装合わせの時、みんなが純怜のドレス姿は本番でみたいっていったから、純怜には、1人、別室でドレスを試着してもらった。



まぁ、綺麗なんだろうなーって予想と期待はしてたんだけど、というかだから、みんなも本番の楽しみにとっておきたかったんだろうけど、ここまで綺麗だとは…。




……………「「うおーーーっ‼︎」」………………
……………「「きゃーーーっ‼︎」」………………



純怜が舞台に出ると同時に響く歓声。
今度は女子までもを虜にしたみたい。



こりゃあファンクラブができるな。



そう思ってると、魂が戻ってきたのかやっと神峰君が動き始める。



「えっ。」



どんな表情してるんだろうと思って見てみると、真剣な、それでいて優しそう。



あんな表情もするんだ、へぇ〜。



彼は颯爽と舞台へ出て行った。



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