君色のソナチネ
「まぁ、いいが、あまり長くなるなよ。
じゃあ、みんなホールへ移動すr 」
「いやいやいやいや、なに勝手に話進めちゃってるの?」
「あ?
いや、弾き合いするのなら、ホールがいいだろうと思ってt 」
「いや、違うから、そこじゃないから。
ってかまず先生じゃないから。
そこのすました顔してたってる、神峰っていうキミだから。」
「んぁ?
もう俺が決定したんだけど。」
「いや、訳わかんない。
なに、急に弾けなんて、意味わかんないし。
しかも、なんでわたしがピアノ専攻なんて分かったのよ。
ってか転校してきてそうそうなんなのよ。」
それに、んぁ?ってなんなのよ。
イラつく。
「いや、おれが聴きたいからなんだけど?
えっ、もしかして、弾けないとか?」
「なに、その俺様な態度!
お前中心に世界がまわってるとでも思ってんのかこのヤロー‼︎
バカにしやがって!弾けるわこのヤロー‼︎
でも弾かないね!
お前の前でなんか絶対に弾いてやるもんか‼︎」
ふんっざまぁーみろ‼︎
この俺様クソやろー‼︎
少しはまいったか!
ベーだ‼︎
「もう終わった?
言いたいことはそれだけ?
じゃあ、ホールいこうか!
皆さん、いきましょうか。」
げっ、全然効いてない‼︎
しかも、皆んなには敬語。
…何故だ?
「さっきから弾かないって言ってるでしょ‼︎
貴様のミミは節あn 」
「はぁ?
なに言っちゃってくれてんの?
さっきおまえ、転校してきてそうそう俺に指差して叫んだよな?
その責任、当然だが、とってくれるよな?」
「あっ忘れt」
「忘れてたとは言わせねぇ。」
「ゔu」
「あっそれと、お嬢さん。
このヤローは少しはしたな過ぎではありませんか?
今度話すときは、もう少しおしとやかに。
せっかく美しい容姿でいらっしゃるのですから。」
なんだそれっ‼︎
まだ不細工ってはっきり言われたほうがいいわ‼︎
っクッソー‼︎
あいつ1枚も2枚も私よりうわてだ‼︎
言いくるめられた感がすごすぎて、逆にスッキリだわ。
ってかもうみんなホールに向かってるし。
私今からピアノ弾いちゃうの?
あいつの前で?
嫌だあー‼︎‼︎
いったいなんでこうなったの?
あー最悪だぁ。
あいつはにやけながら、こっち見てるし。
神様ー、私、何かしましたかぁ〜?
あっ指差したか…。
でもそれでこの仕打ちなのか。
…はぁ。
「純怜、大丈夫?」