君色のソナチネ





『それでは、空丘祭、最後の大大大イベント!
ベストカップル空丘に移りたいと思います!

秘密裏に進めて参りました、学園中でうごめく噂の調査。
そこで得たラブラブカップルの情報を元に、候補カップルを選出いたしました!

今回はランダムにお呼びします!

呼ばれた方々は、ステージにお上りください!』


そんなとき、聞こえてきたアナウンス。

最高潮の盛り上がりをみせる客席。

秘密裏って… …怖いんですけど。



『まず、
1組目は、相園 星君、柏木 知香さんです!』












…え''えぇぇぇぇえええーーーーー‼︎





「ね、ね、ねぇ、神峰神峰!」

「なんだ、バシバシ叩くなっ!」

「あの2人って付き合ってたのぉーーーーっ?‼︎」

「あ?お前知らなかったのか?
あの先輩たち、有名なんだろ?
何で俺の方が知ってんだよ。」

「まじかまじかまじかーー‼︎
私、かなーり、柏木先輩に喧嘩売るようなこと、いってたじゃーん‼︎

あ''ーーーー!どうしよう!」

「うるせぇな、全く。
謝るしかねぇだろ。」

「…はい。」


ごもっともです。謝りますよーだ!







『続いて、2組目、
野中 ルイ君、夏川 樹音さん‼︎』













…は?





「樹音、付き合ってたの?」

「あぁ、そうらしいな。」

「え?神峰知ってたの?」

「いや、しらねぇ。
これ、誰もしらねぇんじゃねぇか?
本人達もびっくりしてるくれぇだし。」

ほんとだ!
ステージ上で驚いた顔をしてる2人。
まだ信じられないみたい。







『続いて、3組目は、

根崎 新矢君、春咲 華菜さんです‼︎』























…え''え''え''ええぇぇぇぇええええええええーー‼︎






「う、う、嘘!
嘘だよね?
華菜と根崎が?」

「あぁ、これも俺、知らなかったな。
正直驚いてる。」

「いやいや、驚き方、冷静すぎるでしょ、神峰くん。」

「あ?興奮すんのはお前に対してだけだろ。」

いや、もうそういうこと、本当にいちいち言ってもらわなくて結構ですから。ホントに…。


まじかぁ、華菜が付き合ってたのって、根崎だったんだぁ、そっかぁ、ムフフフフ。

「純怜、その顔やめろ。」


ふん。友達の幸せそうな顔みて、私だって幸せ感じてたんだよ、悪いかっ!







『さぁ、最後のカップルです!

4組目は、』








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