君色のソナチネ
第2楽章

indecisoー定まらないー





気を失った日から、早2週間。
あの日は起きたら放課後で、結局1日授業を受けていなかった。


華菜には帰り道にこっぴどく怒られちゃった。


仕方なかったんだよ、窓際のベッドだったから、ポッカポカで気持ちよかったんだもん。
起きろって言う方が無理だよ。


なんて思ってたんだけど、ちゃんと反省しましたよ。うん。


それからは、毎日ちゃんと授業受けました。
神峰にいろいろ言われながら。


そうなんだよ、あいつったら、ずっと私をおちょくりやがって。
みんなに爆笑されるんだよ。
どんだけ恥ずかしいと思ってるんだ。
思い出すだけでイラッとくる。


そんな神峰は、もう既にクラスのムードメーカー。


ちょっとチャラい宮田 弦[miyata gen]、なかなか癖があって無口な根崎 新矢[nezaki sinya]ともすぐに打ち解けた。



私にとって、あいつはウザい奴でしかないけど、みんなは既に信頼してるみたい。








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