君色のソナチネ
「この学園に入学してきた奴らが何言ってんだ。
入試と比べてみろよ。
あの地獄みてぇな練習より100倍ましだろ。
まぁ、確かにめんどうだが、みんな、どうにかして練習時間確保しようとやってんだよ。
このくらいで練習時間も確保できないなら、将来ないんじゃねぇか?
すぐに辞めちまえ。
だいたい、もう少しこいつの事も考えてやれっつーの。
どうせ、こいつは馬鹿頭しか持ってねぇから、昨日からずっと考えてんじゃねぇの?
お前らなら分かってやれよ。
みんなライバルであり、同志じゃねぇか。」
みんな、ポカーン。
私も、ポカーン。
いったい何なんだ今の。
どういう風の吹き回し?
説教しただけ?
私の事からかいたかったの?
それとも、私が困っていたことに勘付いて、庇ってくれたの?
いや、まさかねぇ。
あの俺様、神峰様が?
…。
えっと、こういう時ってどう反応すればいいのかな。
あ〜‼︎
余計に困った。
まったく、何を言っていいのやら。