恋色シンフォニー
♫
その週の土曜、昼12時。
約束通りの時間。
三神家のインターホンを鳴らす。
「はーい、いらっしゃい!」
ドアを開けてくれたのは、
ニコニコした、設楽さん。
今日は黄色のカーディガン。
茶色のスキニーパンツ。
相変わらずイケメンオーラ発散中だ。
隔週で土曜午前は設楽さんのレッスンがあるとは聞いてた。
「あいつ今、料理中で手が離せないから。上がって上がって〜」
「お邪魔します」
「ね、綾乃ちゃん、きいたよ。ほんとにあいつなんかでいいの?」
廊下で設楽さんに耳打ちされた。
うーん、まあ。そうきかれると。
「はい」
と答えるのが無難よね。
「そっか。ま、何かあったら相談のるからさ。いつでも電話して」
「ありがとうございます」
「ちょっと龍之介」
三神くんが廊下に顔を出した。
「人の彼女にそんなに近づくな。……綾乃、いらっしゃい」
後半はちょっと照れたように微笑んでくれた。
その週の土曜、昼12時。
約束通りの時間。
三神家のインターホンを鳴らす。
「はーい、いらっしゃい!」
ドアを開けてくれたのは、
ニコニコした、設楽さん。
今日は黄色のカーディガン。
茶色のスキニーパンツ。
相変わらずイケメンオーラ発散中だ。
隔週で土曜午前は設楽さんのレッスンがあるとは聞いてた。
「あいつ今、料理中で手が離せないから。上がって上がって〜」
「お邪魔します」
「ね、綾乃ちゃん、きいたよ。ほんとにあいつなんかでいいの?」
廊下で設楽さんに耳打ちされた。
うーん、まあ。そうきかれると。
「はい」
と答えるのが無難よね。
「そっか。ま、何かあったら相談のるからさ。いつでも電話して」
「ありがとうございます」
「ちょっと龍之介」
三神くんが廊下に顔を出した。
「人の彼女にそんなに近づくな。……綾乃、いらっしゃい」
後半はちょっと照れたように微笑んでくれた。