恋色シンフォニー
♫
午後2時開場。
早めに着いたので、近くのカフェで時間になるまで待つことにした。
裏通りの、こぢんまりしたカフェ。
「あら、三神」
入ると、
早瀬マリさんがいた。
若い男性も一緒。
太めで丸顔。同い年くらい?
「本番前に、何やってるの?」
「設楽龍之介対策会議」
と、早瀬さん。
「ちょっと待って。三神って、三神圭太郎くんっ⁉︎」
小太りの男性が胸の前で手を組み、目をキラキラさせながら言う。
……乙女系?
「もしかして、早乙女くん?」
「わー覚えててくれたのー?」
私でもばっちり名前覚えたわ。早乙女くん。
「……ごめん、綾乃。ちょっと、いいかな?」
「いいよ。どうぞ、ごゆっくり」
私は2人に会釈し、一番離れた席に座る。
視界に入らない椅子を選んで。
ハーブティーを注文し、外の景色を眺める。
午後2時開場。
早めに着いたので、近くのカフェで時間になるまで待つことにした。
裏通りの、こぢんまりしたカフェ。
「あら、三神」
入ると、
早瀬マリさんがいた。
若い男性も一緒。
太めで丸顔。同い年くらい?
「本番前に、何やってるの?」
「設楽龍之介対策会議」
と、早瀬さん。
「ちょっと待って。三神って、三神圭太郎くんっ⁉︎」
小太りの男性が胸の前で手を組み、目をキラキラさせながら言う。
……乙女系?
「もしかして、早乙女くん?」
「わー覚えててくれたのー?」
私でもばっちり名前覚えたわ。早乙女くん。
「……ごめん、綾乃。ちょっと、いいかな?」
「いいよ。どうぞ、ごゆっくり」
私は2人に会釈し、一番離れた席に座る。
視界に入らない椅子を選んで。
ハーブティーを注文し、外の景色を眺める。