恋色シンフォニー
前半は、リムスキー=コルサコフ作曲の交響組曲『シェヘラザード』。
妻に迎えた女性を初夜に殺してきたシャリアール王。その妃となったシェヘラザードが、毎晩王に興味深い物語を話して聞かせ、生命を永らえた……というアラビアン・ナイトを元に作られた。
すごいお姫様だよね。
勇気があって、機転がきいて、頭がよくて。
そりゃ王様も好きになっちゃうよね。
憧れちゃうなぁ。
この曲は、4つの楽章からなる、ロマンティックで華やかな交響組曲だ。
コンマスのヴァイオリンソロがシェヘラザード姫の語りを表現する。
どんな演奏するんだろう……
第一曲、海とシンドバッドの船。
不気味で横暴なシャリアール王をあらわす金管楽器と弦楽器の短いフレーズで曲が始まった。
……ちょっと待った!
あっという間にヴァイオリンの出番終わっちゃったけど、とんでもないものを見た気がする。
コンマス、どんな弾き方してた?
木管楽器が入り……
いよいよヴァイオリンソロ……
……来た!