さくら、ひらひら。
自分を肯定してくれる言葉が返ってくるなんて予想していなかった私は、ビックリして思わず自分自身の否定の言葉をこぼす。
それは、きっと、女友達が答えてくれただろう答え。

「え、でもさ、ほら。やっぱり悩んでる時間があるなら、女磨きとかそういうのに時間回した方が絶対綺麗になれそうじゃない?」

考えを巡らすように一拍置くと、海斗は言った。

「んー、そりゃ、スパッと切り変えてそうできるならその方がいいのかもしれないけど。でも、実際できないわけじゃない?つまり、悩んじゃうのが自分自身ってことだ。幸せってさ、気付いた瞬間から幸せになれるんだよ。悩みがなかったらそういうことにすら気付かずに通り過ぎちゃうかもしれないでしょ。俺は良いと思うけど?そういうの」



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