婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
受け取った箱の蓋をゆっくりと開いてみれば、
ピンクダイヤの指輪が、キラリと光を放っていた。
「うわ~ 素敵 ありがとう 圭司…」
「うん 気に入ってくれて良かった サイズ大丈夫だと思うけど… ちょっと嵌めてみて?」
「うん…」
私は指に嵌めながら、うっとりと指輪を眺めた
。
「ありがとう 圭司 大切にするね!」
圭司はそんな私の手を取って、甘くかすれた声で囁いた。
「ピンクダイヤは、世界で一番なつが似合うよ…」
そして 指輪を嵌めた私の指にキスをした。
「あはは…」
「なにが可笑しいの?」
圭司はムッとした顔で、私をジロッと睨んだ。
「だって 急に王子キャラで甘いセリフを言い出すんだもん さっき散々、下ネタで私のことからかってた人が…」
「あー そっか なつは下ネタで攻められたかったのか~ なんだ 言ってくれればいいのに… いいよ ちゃんと期待どおりにしてあげるから…」
「えっ ちょっと 何言って…」
圭司は、ニヤッと笑いながら私の指をペロリと舐めた。
「ヒャ!」
どうやら、私は何かいけないスイッチを押してしまったようで…
「ん? なに? もう 濡れちゃった?」
耳元に、ゾクッとするような声が響いた。
「も~う! 圭司のバカ!」
私は枕を掴んで、圭司の体を叩いた。
「はは 冗談だよ 俺のこと茶化したお返し…
でも…」
「えっ… キャ!」
圭司は私を組み敷しいて、上から見下ろしながらにこりと笑った。
「エッチはするけどね?」
「えー 昨日 あんなにしたじゃない…」
「たくさんシた方が、確率上がるだろ?」
ごもっともな意見に、思わず納得する…。
「そっか 下手な鉄砲も数打ちゃ当たるって言うもんね…」
「あ 下手って言ったな」
圭司はガブッと私の耳に噛みついた。
「キャ! イタッ」
「男に下手って言ったらダメだろ どうすんの? 勃たなくなったら」
「ごめんごめん 言葉のあやだから… 下手だなんて思ってないって…」
「ふーん じゃあ 圭司のエッチは最高に気持ちいいって10回言ったら許してあげる…」
「えー なにそれ…」
「早く 言え…」
今度は反対側の耳をガブリ…
「イッタ 分かったから もう~」
朝から そんなくだらないやり取りをしなから、私達は今日も子作りに励んでいた。