婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
「ああ その先輩、夏樹さんっていうんだけどね…圭司ともお友達なんだよ。そうだ 写真見る? 確か ゆずちゃんの結婚式の写真に映ってるから…。」
私はアルバルを抱えて、圭司の隣にすわった。
「えっとね この人が旦那さんの聖也さんで こっちが夏樹さん…。」
「へー なんか ホストみたいだな…。この夏樹ってやつ…。」
「よく 分かったね!そう 夏樹さんは、圭司と昔No.1の座を争ってた人だよ…。今は 自分でホストクラブを経営してるんたけど…。オーナーしながら、No.1ホストなんだって…。」
「ふーん こいつ やたらと色気ありそうだもんな…。」
「うん 格好いいよね…夏樹さん。」
夏樹さんは圭司とは違うタイプのイケメンだ。
甘い感じの圭司に対し、夏樹さんは色気で勝負していると言っていた。ちなみに流し目が得意技らしい…。
「あのさ こいつと俺って 仲良かった?」
えっ そう言われると…
会うといつも喧嘩してるイメージが…。
いや でも 喧嘩するほど仲がいいともいうし
「うーん まあ 仲良かったんじゃないかな」
そういうことにしておこう…。
「そっか じゃあ 色々聞けるかもな…。
俺となつがどんな感じだったかをさ…。」
「うん そうだね…。」
ああ そうか
圭司は圭司なりに必死で思い出そうとしてくれてるんだね…。
私は、もうひとつのアルバルを開いて、圭司に
見せた。