婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
そんな圭司を見て、なんだか申し訳ない気持ちになった…。
「ごめんね 圭司…。もう 圭司には余計な心配させないようにするね。」
そう謝ると、圭司はちょっとバツの悪そうな表情で私を見た。
「いや 何だかんだ言って、結局 おれのヤキモチなんだけどな… ホントは、なつが俺以外の男に頼ったり泣きついたりするのが面白くないだけ… ホント嫉妬深くで、小さい男だよな… 俺って…」
そう言って笑った圭司の顔は、なんだか弱々しく見えた…。
「あのね 圭司 私なんてもっと小さいよ…
だってね 芹香さんが日本にいること…ずっと圭司に隠してたんだから…」
「えっ…」
思わず、言ってしまった…。
もしかしたら、これで また 圭司の気持ちが離れてしまうかもしれないのに…。
でも いつまでも芹香さんのことを隠したままじゃ 私も前に進めないから…。
今日で芹香さんのことに、決着をつけたい。
「ちょっと 待っててね。」
私はリビングにあるバックの中から圭司の古い携帯を取り出し、寝室へと戻った。
圭司はベッドに腰掛けながら、私が手に持っている携帯をただ黙って見つめていた。