キミのために。
桜は俺にイヤホンを差し出した。
俺はイヤホンを耳につけた。

しばらくすると、音楽が流れてきた。

…~~♪

ピアノの静かな音で、綺麗な音色が聴こえる――――…。
すると、ピアノに合わせて声が聴こえた。

…綺麗な高い声。


俺は音楽はあまり聴かない。
ましてや、こんな静かな曲なんて最もだ。

けれど何故か、この声に思わず惹き付けられた。
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