〜彼は虹に変わった〜
あれから3日が経った。
まだ、あの先輩は来ていない。
そんなことを思いながら明梨とお昼ごはんを食べていた。
「ねぇ?キミっ」
後ろからかたを叩かれて振り返る。
声の主は3日前の先輩だった。
どうりでキャーキャー女子が騒いでたわけだ。
「携帯なんだけどさっ一緒に見に行かない?」
は?何この人ふざけてんの?
私は、上を見上げてそう言おうと思った時
「おいっそんな風に無理矢理はダメだろ?」
声の方を見るとこれまた有名な先輩が立っている。
でも、私はどっちも名前を知らない。
「えっと、誰ですか?」
「え?亜希知らないの?」
明梨も驚いていた。
そんなに驚くことかな?
そんなことを思っているとあとから来た先輩が笑っている。
「俺は、相田優真よろしく?1個上だよ」
「俺は、箕川京介 Kyousuke Migawa」
携帯を壊した方が箕川先輩、
あとから来た先輩が相田先輩。
私は、軽く頭を下げて自己紹介をした。
「熊本亜希です。」
「亜希ちゃんね?よろしく」
箕川先輩は、すごく軽そうな人だった。
相田先輩はただ笑って見ているだけ。
「で?そっちの子は??」
箕川先輩は、明梨のことが気になったみたい。
明梨は、少し微笑んで答えた。
「西島明梨です。」
本当にかわいいなっ
そんな風に思っていると勝手に話が進んで放課後携帯を4人で見に行くことになっていた。
私は、明梨がかわいい顔で「いいでしょ?」なんて言うからつい「うん」って言っちゃった。