〜彼は虹に変わった〜
教室に入ると一斉にみんなの視線が私に集まった。
私は、少しビックリした。
でも、気にせず席についた。
周りからコソコソ話している声が聞こえた。
『冷血女と相田先輩が話してたらしいよ?』
『脅したらしいよ?』
なんて変な噂までたっていた。
意味分かんない………。
♪♪~
ん?誰かな?
私は、ポケットから携帯を出す。
[姉ちゃん、迎え来て<丶´Д`>ゲッソリ]
は??
意味分かんない…
[なんで?]
[熱あるんだよね?だから、迎え来てくんない?]
熱なんかあったのか。
まじか………。
[分かった。]
私は、携帯をポケットに入れて教室を出た。
皆が来るとは反対に私は学校を出た。
中学までは結構ある。
家から中学に行く方向と高校に行く方向は真客だ。
どうやって行こうかな?
きっと、1時間くらいかかるかな?
「はぁ…………」
「どうした?」
その声にビックリして振り返る。
相田先輩………。
「あ、弟を迎えに行くんです。」
私は、先輩に話した。
先輩は、少し考えるとニッコリ笑った。
「ちょっと待ってて?」
先輩は、そう言うと走りだした。
少しすると先輩は自転車を持ってきた。
先輩は、またがると「乗りな?」とニコニコしてる。
「先輩学校は?」
「大丈夫だからっ」
私は、荷台にまたがった。
先輩はすぐにコギ始めた。
すぐに学校についた。
「送ってくださってありがとうございます。」
「待ってるから行っておいで?」
待ってるの?
「悪いんで、学校に戻ってください!まだ、ホームルーム始まったくらいですから。」
私は、先輩に悪いと思って学校に帰るように行った。
先輩は、ショボンとして「分かった」と言った。
私は、保健室に弟を迎えにいった。
弟は、顔を真っ赤にしていた。
どうしよっかな?
病院まで、どれくらいだったかな?
保険証とマル福、診察券ぜんぶ家だ………。
はぁ………
「琉斗、ごめん1回帰るようだ。」
「分かった。」
琉斗は、自転車をとりにいった。
校門の前に行くと相田先輩がいた。
私は、駆け足で先輩のところに行った。
「あの、なんでいるんですか?」
「心配だったからね?」
やっぱり先輩は、ニコニコしていた。
「姉ちゃん!え?姉ちゃんの彼氏??!!」
弟は、びっくりした顔をしてる。
あぁ、勘違いしてるんだな……。
私が訂正しようとすると先輩が先に口を開いた。
「そう、よろしくね?相田優真です。」
「「え?」」
私と弟の声が重なった。
私のほうがびっくりだわっ
先輩は、普通にしてる。
でも、いつより笑ってるのは気のせいかな?楽しそうだな……。
そして、三人で一緒に帰った。