〜彼は虹に変わった〜
それから、明梨と何度かメールして遊ぶことになった。
11時の約束にだったが私ははやめに用意を始めた。
今の時間は9:30。
ご飯を食べて顔を洗って髪を頭の上でお団子にした。
服は、ジーパンにTシャツ、黒のベストを合わせた。
よし、いい感じかな?
10:35
おっ、ちょうどいい時間かな?
私は、厚底の靴をはいた。
「行ってきまーす」
誰の返事もない。
まだ、寝てるのかな?
私は、明梨の家に向かった。
明梨の家につくと、明梨のお兄さんに会った。
「おぉ、亜希ちゃんっ」
「こんにちは。」
私は、軽くお辞儀をした。
お兄さんは、ニコニコして話しかけてくれる。
明梨のお兄さんは今大学に通っている。
お父さんの会社を継ぐらしい。
お兄さんは、とっても優しくてかっこいい!
私の初恋でもある笑
「みんな来てるよっ」
みんな?
私と明梨二人のはずだけど………。
「そうですか。」
「じゃー、俺待ち合わせあるから行くね?」
「はい、また」
「またねー」
お兄さんと別れて私は、呼び鈴を鳴らした。
インターホンに出たのはお母さんだった。
《はーい、どちら様ですか?》
「あ、亜希です。」
《あぁ、亜希ちゃん?ちょっと待っててね?今開けるわね?》
「はい。」
私は、少しドアから離れた。
すぐに明梨が出てきた。
「いらっしゃぁーいっ」
「おじゃまします。」
明梨は、ニコニコして出迎えてくれた。
玄関に入ると大きな靴がおいてあった。
見るからに男物。
お兄さんのかな?
「上がって上がって」
「誰か来てるの?」
「え?あぁ…………実はね?京介くんと相田先輩が来てるの。」
え?なんで?
箕川先輩ならわかるけど……
なんで、相田先輩まで来てるの?
「そっか。」
私達は、階段を上って明梨の部屋に行った。
向かう途中なぜかドキドキが止まらなかった。
なんでだかは分からないけど……。
「亜希が来たよー!」
「おぉ、やっと来た!」
箕川先輩が、楽しそうに近寄って来た。
ほんとにいつも元気だな……。
「久しぶりだね?」
「お久しぶりです。」
相田先輩から話しかけられた。
私は、ドキドキが止まらなかった。
4人で少し話したあと皆でご飯食べに行った。
「何たべたい?」
箕川先輩が聞くと明梨がすぐに答えた。
「スパゲティーが食べたいっ」
なんか、最近の明梨はとても明るくなったと思う。
箕川先輩のおかげかな?
私は、そんな明梨の姿をみて嬉しかったし、反対になんだか明梨を取られたみたいで悲しいような不思議な気持ちになった。