〜彼は虹に変わった〜


上を見上げると先輩は、どこか切なそうな目で見ている。


─ドキッ─


え?なにこれ……。
よく、分からない感情に襲われる。

「あの、もう、大丈夫です…。」

「あ、ごめんね?」

「いえ…。」

私は、先輩の顔が見れないでいる。
ドキドキが止まらない…。
なんでだろう?
私は、先輩に家まで送ってもらった。

「今日は、送ってもらってありがとうございます。」

「うんっまたね?」

先輩が帰っていく姿を見て、
『行かないで』
そう、叫んでいた自分がいた。

私は、後髪惹かれるような思いで家の中に入った。


< 31 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop