Rainbow Days
私は時計を見て、カバンを持ち外へ出る。

向かう場所は学校ではなくて。

白い壁の大きな建物。

病院。


私は1週間のうちに2日くらいはこうやって病院に行く。


幼い頃からずっと、通っていた病院は私にとって癒しの場所。


癒しの場所っていうのはおかしいって言われるかもしれないけど。


「美玲ちゃん!おはよー」

「あ!おはようございます!」


すれ違う看護師さんとも顔見知り。


ある部屋につくと私は『カウンセリングルーム』のドアを開けて中に入る。


「先生ー!」

「美玲ちゃん来たっ!」

「あ!美玲ちゃんだぁ!」


たくさんの子供達の声に囲まれる。

この部屋は入院中の子供が遊びにくることも多い部屋。


「おはよー皆。中島先生はどこ?」


中島先生はカウンセリングルームにいる先生。つまり、カウンセリングの先生。


小さい頃から私の相談に乗ってくれたり、一緒に遊んでくれたり。


私が1番尊敬する人。


「美玲ちゃん!」


先生が私を見つけると腕を広げてながら駆け寄ってくる。

「んわっ!先生苦しいよっ」

いつもここへくると先生が抱きしめてくれる。


不思議とそれが落ち着いた。


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