溺愛レンズ
ショウマは俗に言う可愛い系男子で、あまり高すぎない身長にふわっとした明るい髪、人懐っこい笑顔が可愛い男の子。
「あれ?レイとハヤトって仲良かったの?」
私を見ていた視線をその隣に移し佐伯を見ているショウマ。
ていうか、佐伯の下の名前ハヤトって言うんだ。
でもそんなショウマの質問よりも、むしろショウマと佐伯が下の名前を呼ぶほどな仲であることに驚きで
だって二人は中学が同じわけでもなければクラスだって違う。もちろん部活が一緒ってこともないのに…
「二人こそ知り合いだったんだ?」
不思議そうに持っていたカメラを首にかけ直すと、キョトンとしたショウマが一度佐伯の顔を見てから次は話し始めた。
「ハヤトと俺の妹が付き合ってたんだよ」
「え?妹ってあの超可愛い双子の妹?」
ショウマはこの辺では有名な美形双子で、ショウマ達とは隣中学だった私でさえ妹ちゃんの可愛いという噂は常々耳にしていた。
「まぁ超可愛いかは知らないけど、その妹だよ」
まさかそんな美少女と佐伯が付き合ってたなんで…さすが佐伯…
って言っても、私はまだその子の事見たことはないんだけどね。