溺愛レンズ
でもショウマを女の子バージョンにしたって考えたら絶対可愛いし、むしろショウマ自体可愛いし…絶対超可愛いに間違いはなくて
「おい!余計な事言うなよ」
低く不機嫌そうな声を出したのは佐伯。
その表情はみるからに怒っていて、少し眉間にシワをよせている。
「何で?別に良いじゃん、もう別れてるんだし」
とくに悪びれる様子もなく小さく笑いながらショウマが答える。
「そんな美少女と付き合ってたなら自慢じゃん!」
不機嫌な佐伯に、羨ましげな眼差しを向けていると佐伯は呆れたように軽いため息を吐き出した。
「別に、そんな長く付き合ってたわけじゃねェし」
「そうなの?」
「だから、自慢とかそんなんじゃ無いから」
「えーもったいない」