雪の日の迷子

さく、さく。さく、さく。
ヤッコさんが、雪の上を歩く音が、
静かな銀世界に響きます。


「さあ、始めましょう。動物たちが、歩きやすくなるといいのだけど」


ヤッコさんは、スコップを持って、
雪かきを始めました。


雪はまだやわらかく、ふわりと
スコップにすくわれます。


ヤッコさんは、夢中で
雪かきを続けました。

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