それだけが、たったひとつの願い
「かわいい。これ、私服?」
「そんなわけないでしょ! いつの間に撮ったの?」
「たまたま通りかかったときに」
それは数時間前の私の姿だった。
ミニスカサンタの格好で、寒そうにしながらケーキを売っているところを撮られていたのだ。
誰にも見られたくなかった。
たまたま通りかかったとしても見て見ぬ振りをしてくれたらよかったのに、私だと気づいた上で、写真だけ撮っていくなんて信じられない。
「バイトって、カフェじゃなかったっけ?」
「それは今日だけのバイト」
実は帰り際、バレンタインの時期にもバイトをしないかと店長に誘われた。
今日みたいに外の店頭でチョコ菓子やフィナンシェなどを売るらしい。
もちろんそのときはサンタではないけれど、バレンタインも可愛いコスチュームなのだそうだ。
「そんなわけないでしょ! いつの間に撮ったの?」
「たまたま通りかかったときに」
それは数時間前の私の姿だった。
ミニスカサンタの格好で、寒そうにしながらケーキを売っているところを撮られていたのだ。
誰にも見られたくなかった。
たまたま通りかかったとしても見て見ぬ振りをしてくれたらよかったのに、私だと気づいた上で、写真だけ撮っていくなんて信じられない。
「バイトって、カフェじゃなかったっけ?」
「それは今日だけのバイト」
実は帰り際、バレンタインの時期にもバイトをしないかと店長に誘われた。
今日みたいに外の店頭でチョコ菓子やフィナンシェなどを売るらしい。
もちろんそのときはサンタではないけれど、バレンタインも可愛いコスチュームなのだそうだ。