政略結婚に隠された真実
私は、興奮していたのか、知らず知らず声も大きく、鼻息荒くしていた。
ずっと、うんうん、と話を聞いてくれていた新が口を開いた。
『・・・愛梨・・・。とりあえず、今日出て来れる?』
「今日?今から?」
『そう。今からじゃなくても、今日は無理?』
「う・・・ッ!!?」
うん、大丈夫~!って返事をしようとした瞬間、背中に突き刺さるような冷たい視線を感じた・・・。
な・・・何・・・背中にすご~~~っくいやーな視線がぐっさりと突き刺さるんだけど・・・。
言葉を詰まらせ、息を呑み、そろぉ~~りと振り返ると、大翔が黒いオーラを纏って立っていた。
にっこり微笑んでいるが、全く目が笑っていない・・・。
そして、愛梨の部屋はブリザードが吹き荒れた。
吹き荒れるブリザードに愛梨は固まった。
う・・・わ、私、何も悪いことしてないよね・・・。
なんなのよ、この人。顔は笑ってるくせに、目がめっちゃ怖いんですけど!!!!
『愛梨、どうかした?愛梨?』
スマホからは返事のない愛梨を心配する新の声が聞こえた。
新に返事をしなくてはいけないのに、大翔が醸し出すオーラに圧倒されて、動けなかった。
「愛梨、電話繋がってるよ?まだ話し中だった?それともちょうど終わった?」
腕を組み、ドアにもたれかかりながら、冷ややかに笑う大翔。
大翔は愛梨が話し中のは知っている。
愛梨はなんとかスマホを耳に当て新に返事をした。
「あ、なんでもない!昨日飲みすぎたから今日は大人しくしとく予定なの。ごめんねッ!」
『は?おい?愛…』
ブツッ!ツーツーツー…
あ~…新ゴメーン…。ワタクシこの冷えきった空間に耐えきれませんでした。
だって、怖すぎだよ、この人・・・。
てか、なんでこの人に睨まれたりしないといけないわけよ!!
イヤな男ッ!!っと、キッと睨んだ。
「愛梨。今日、暇なら出かけよっか?」
「え?」
思いがけない提案に、思わず、ぽかんっとしてしまった。
「今日、予定が無いなら、婚約者の僕とどこか出かけよう。
愛梨にとって僕は知らない結婚相手だから、少しずつでも僕のことを知ってほしいな。」
さっきまでの、真っ黒なオーラや部屋を覆っていたブリザードが消え去り、大翔の顔は優しい笑顔で微笑んでいた。
「いいよね?」
「・・・イヤ。碓氷さん・・・・と一緒になんて、絶対イヤ!!
お・こ・と・わ・り、させて頂きます!ここ私の部屋なんで、早く出て行ってくれません!?」
「う~ん、そっかぁ~。残念だ。誘うのは今度にするよ。」
大翔はちょっと困ったような笑顔を向けた。
当り前よ。誰が一緒に出掛けるもんですか!
ふんッっと鼻を鳴らし、くるりと向きを変え、パソコンを置いているデスクに向かおうとした。
ずっと、うんうん、と話を聞いてくれていた新が口を開いた。
『・・・愛梨・・・。とりあえず、今日出て来れる?』
「今日?今から?」
『そう。今からじゃなくても、今日は無理?』
「う・・・ッ!!?」
うん、大丈夫~!って返事をしようとした瞬間、背中に突き刺さるような冷たい視線を感じた・・・。
な・・・何・・・背中にすご~~~っくいやーな視線がぐっさりと突き刺さるんだけど・・・。
言葉を詰まらせ、息を呑み、そろぉ~~りと振り返ると、大翔が黒いオーラを纏って立っていた。
にっこり微笑んでいるが、全く目が笑っていない・・・。
そして、愛梨の部屋はブリザードが吹き荒れた。
吹き荒れるブリザードに愛梨は固まった。
う・・・わ、私、何も悪いことしてないよね・・・。
なんなのよ、この人。顔は笑ってるくせに、目がめっちゃ怖いんですけど!!!!
『愛梨、どうかした?愛梨?』
スマホからは返事のない愛梨を心配する新の声が聞こえた。
新に返事をしなくてはいけないのに、大翔が醸し出すオーラに圧倒されて、動けなかった。
「愛梨、電話繋がってるよ?まだ話し中だった?それともちょうど終わった?」
腕を組み、ドアにもたれかかりながら、冷ややかに笑う大翔。
大翔は愛梨が話し中のは知っている。
愛梨はなんとかスマホを耳に当て新に返事をした。
「あ、なんでもない!昨日飲みすぎたから今日は大人しくしとく予定なの。ごめんねッ!」
『は?おい?愛…』
ブツッ!ツーツーツー…
あ~…新ゴメーン…。ワタクシこの冷えきった空間に耐えきれませんでした。
だって、怖すぎだよ、この人・・・。
てか、なんでこの人に睨まれたりしないといけないわけよ!!
イヤな男ッ!!っと、キッと睨んだ。
「愛梨。今日、暇なら出かけよっか?」
「え?」
思いがけない提案に、思わず、ぽかんっとしてしまった。
「今日、予定が無いなら、婚約者の僕とどこか出かけよう。
愛梨にとって僕は知らない結婚相手だから、少しずつでも僕のことを知ってほしいな。」
さっきまでの、真っ黒なオーラや部屋を覆っていたブリザードが消え去り、大翔の顔は優しい笑顔で微笑んでいた。
「いいよね?」
「・・・イヤ。碓氷さん・・・・と一緒になんて、絶対イヤ!!
お・こ・と・わ・り、させて頂きます!ここ私の部屋なんで、早く出て行ってくれません!?」
「う~ん、そっかぁ~。残念だ。誘うのは今度にするよ。」
大翔はちょっと困ったような笑顔を向けた。
当り前よ。誰が一緒に出掛けるもんですか!
ふんッっと鼻を鳴らし、くるりと向きを変え、パソコンを置いているデスクに向かおうとした。