政略結婚に隠された真実
車が止まった。
外を見ると、すごくオシャレでセレブが行くようなレストランがあった。
「わぁ~・・・。こう言う感じのところ、久々。」
思わず、心の言葉がこぼれてしまった。
ご令嬢だからと言って、いつもいつも高級なレストランに行ってるわけじゃない。
たま~に行くといった方が正しいかも。
こんなオシャレなお店に行くのは家族でお祝い事とかそんな時だけかしら。
大抵家で料理長のご飯食べるし。あ、たまに志保さんが作ってくれる家庭料理も食べるかしら。
日本有数の大企業の社長サマ(私の父)は、娘に甘くはないのです。
お給料を頂いている身分なので、行くところと言えば、お昼はカフェに、夜は居酒屋。
バーとかも行ったことはあるけど、お酒をほとんど飲めない愛梨は、ほぼ行かない。
「うぁ~!おいしい!コレすっごく美味しいッ!」
あまりの美味しさに、思わず声を上げた。
大翔はとても優しい顔でくすくすと笑って、愛梨を見つめて言った。
「すっごく気に入ってくれたみたいで、良かった。すごく幸せだ、と顔に書いてあるよ」
「えッ!ウソ!?」
慌てて両手で頬を覆った。と同時に、恥ずかしくて顔が赤くなっているのを手で感じた。
食べるの大好き!大食らいだと思われた!?
――――大翔は父から聞いていたんだろうか?
社長令嬢なら慣れているだろう、こういうレストランはほとんど行かなくて、それ故に、庶民の様な料理の感想を言ってしまうことを。
あまりの恥ずかしさに、お店を出るまで大翔とほとんど話をすることは無かった・・・。
外を見ると、すごくオシャレでセレブが行くようなレストランがあった。
「わぁ~・・・。こう言う感じのところ、久々。」
思わず、心の言葉がこぼれてしまった。
ご令嬢だからと言って、いつもいつも高級なレストランに行ってるわけじゃない。
たま~に行くといった方が正しいかも。
こんなオシャレなお店に行くのは家族でお祝い事とかそんな時だけかしら。
大抵家で料理長のご飯食べるし。あ、たまに志保さんが作ってくれる家庭料理も食べるかしら。
日本有数の大企業の社長サマ(私の父)は、娘に甘くはないのです。
お給料を頂いている身分なので、行くところと言えば、お昼はカフェに、夜は居酒屋。
バーとかも行ったことはあるけど、お酒をほとんど飲めない愛梨は、ほぼ行かない。
「うぁ~!おいしい!コレすっごく美味しいッ!」
あまりの美味しさに、思わず声を上げた。
大翔はとても優しい顔でくすくすと笑って、愛梨を見つめて言った。
「すっごく気に入ってくれたみたいで、良かった。すごく幸せだ、と顔に書いてあるよ」
「えッ!ウソ!?」
慌てて両手で頬を覆った。と同時に、恥ずかしくて顔が赤くなっているのを手で感じた。
食べるの大好き!大食らいだと思われた!?
――――大翔は父から聞いていたんだろうか?
社長令嬢なら慣れているだろう、こういうレストランはほとんど行かなくて、それ故に、庶民の様な料理の感想を言ってしまうことを。
あまりの恥ずかしさに、お店を出るまで大翔とほとんど話をすることは無かった・・・。