政略結婚に隠された真実
営業部へ戻ると、デスクにはメモがたくさん置かれていた。

メモには、色々辛いことを言われてるみたいだけど頑張れ、

とか、

気にすることは無いとか、気晴らしに飲みに行こうとか。

何も言わないけど飴やデザート、飲み物を置いていってくれる人もいる。

自分自身の処遇や河内さんが近くにいることで女性陣には嫌な目で見られたりするが、いつも応援してくれたり、元気づけてくれる人がたくさんいる。


「みんなありがとうッ!!朝霧愛梨、今日も元気に頑張りますッ!!」

警察官がするような敬礼のポーズを取り、笑顔で元気に宣言した。


その宣言を聞いた同僚たちから声が返ってきた。

「愛梨、馬鹿うましかグループに負けるな!俺たちが付いてる!」
「しかし譲ちゃん、彼氏、イケメンっぽくなかったか?どこで捕まえたんだよ?」
「朝霧さんがいないと、第1は仕事が進まないよ。頼りにしてるよ!」


今回もたくさんのメモやその人たちに声をかけてもらいながら、イライラな気持ちもなだめていた。

ちなみに馬鹿うましかグループは、第1では全員に定着してたりするんです。
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