政略結婚に隠された真実
中学の時は何人かに告白されたけど、中学はノーカウントでしょ。
それに、小学校でも中学校でもずっと慧維が引っ付いていたし、高校に入ってから大学行ってる時は瑠依と新とずっと一緒だったから告白もされることもなかったし、ましてや社会人になってから、瑠依がいるし、会社は違うけど新がいるし、部署内に河内さんがいるわ、相も変わらず慧維がいる。
・・・ん?あれ?私もまわり、慧維と新と河内さんしかいないじゃんッ!!!
信じられない・・・この事実に今頃気づくとか・・・
男友達少なすぎて、モテるモテない以前の話だわ・・・
私はがっくりを肩を落とした。
こんなことまで考えていたことを知らない河内さんは、更に信じられないことまで言った。
河内さんは、あははっと笑いながらまたからかった。
「愛梨ちゃんってさ、可愛い顔してるし、可愛い性格だし、ある意味魔性の女だと思っていたけど?」
「魔性の女!?ありえませんしッ!私そんなイメージですかッ!?」
はぁ~?意味不明すぎるッ!!私のイメージってなんなのよーッ!!
き~~ッ!!
キィッと河内さんを見ら見ながら怒っている私の頭をポンポンと叩き微笑んだ。
そして、私と河内さんがギャーギャー言ってるのを、帰ってきていた他の営業さんが生暖かく見守られているのに気が付いた。
何だか恥ずかしくなったので、バッと席を立って河内さんの後ろに立った。
「もう河内さんなんて知りませんッ!さっさと席戻って仕事してくださいッ!」
私は怒って河内さんの背中を押して、席に戻るように促した。
悔しくて泣きそうだったり、ムキになって怒ったりで、感情的になってたので、私はどっと疲れてしまった。