エリートな先輩の愛情を独り占め!?
「た、タマ……本当にごめんな」
とんでもないセクハラをしてしまった。心の底から申し訳なく思いタマの顔を覗き込み謝ると、彼女は唇を震わせながら呟いた。

「ど、どうしよう……浮気行為をしてしまったんですよね……私たちは……」
「いやタマは不可抗力だっただけで、なにも罪悪感を抱くことは」
「す、すみません帰ります……いたっ」

タマは動揺して立ち上がったが、デスクに思い切り膝を打ち付けてしまった。

痛みに耐えながらよろよろと事務室から出ていくタマの後ろ姿を、俺は呆然として見送った。

どうしよう、どうしよう。
これはもう、どうにもならないかも、しれない。


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