エリートな先輩の愛情を独り占め!?
一緒に過ごす時間が長くなるほど不満しか出てこなくなるとはよく聞くけど、本当にそうだと思う。お互い自分の方が疲れてるのに、と思ってしまうし、なんの不満も持たずに相手の疲れを気遣えるほど私も大人になれない。私だってまだ社会人になってまる二年も経っていないのだ。
わかりやすく不機嫌になった私は、竣介の横を通り過ぎて、キッチンに向かった。一緒に食べようと思っていたけど、なんだか食欲が一気に失せたから、明日のお弁当にまわそう。
作った料理を冷蔵庫にしまっていると、背後から竣介がやってきて、私をぎゅっと抱きしめた。
「理乃、本当ごめん……、ごめんな」
「……いいよもう、別に」
「ごめん、理乃も疲れてるのにご飯作ってくれてありがとな」
竣介は、私の機嫌をコントロールすることが上手くて、ありがとうって言えば私がそれ以上言い返せなくなることを知っている。
私は、竣介のその、ちゃんとありがとうって伝えてくれるところや、突然素直さを見せてくれるところに弱い。
いかんせん顔もかなりタイプなので、なんだか許してしまうのだ。
由紀子に写真を見せたら、「そこまでかっこよくはない、普通。八谷先輩の方が百倍イケメン」と言われたけれど……。
わかりやすく不機嫌になった私は、竣介の横を通り過ぎて、キッチンに向かった。一緒に食べようと思っていたけど、なんだか食欲が一気に失せたから、明日のお弁当にまわそう。
作った料理を冷蔵庫にしまっていると、背後から竣介がやってきて、私をぎゅっと抱きしめた。
「理乃、本当ごめん……、ごめんな」
「……いいよもう、別に」
「ごめん、理乃も疲れてるのにご飯作ってくれてありがとな」
竣介は、私の機嫌をコントロールすることが上手くて、ありがとうって言えば私がそれ以上言い返せなくなることを知っている。
私は、竣介のその、ちゃんとありがとうって伝えてくれるところや、突然素直さを見せてくれるところに弱い。
いかんせん顔もかなりタイプなので、なんだか許してしまうのだ。
由紀子に写真を見せたら、「そこまでかっこよくはない、普通。八谷先輩の方が百倍イケメン」と言われたけれど……。