エリートな先輩の愛情を独り占め!?
この気持ちに蓋をする
自覚してしまったからには、離れなきゃならない。
なぜなら八谷先輩には同棲している彼女がいるし、私は別れたばかりだし、なにより八谷先輩とは男とか女とかそういうのを意識するような関係にはなりたくないのだ。
一緒にご飯を食べて美味しいと言い合って笑える関係が一番心地よいと、八谷先輩もそう感じているから彼女とは別れないし私にもあれ以上踏み込んでこない。
私だって、もう十分な大人だ。
好きになったらすぐ伝えたくなってしまうとか、自分の立場や相手の立場、これから先のことを見据えずに暴走したりなんてしない。
この恋はきっともう、賞味期限が切れている。タイミングが悪すぎたんだ。
この気持ちを伝えてプラスになることがひとつも見当たらないから、私はこの恋に蓋をする。
私は、八谷先輩のただの後輩だ。
「タマちゃん、彼氏と別れたの?」
お昼休憩になると、すぐに由紀子が私の元へ駆け寄ってきた。
事務室の隣にあるラウンジで軽くご飯を済ませようとしていたが、今日は話が長くなりそうだ。
「……うん、別れたよ。やっぱり顔で選んじゃダメだね~、学んだよ」
ハハ、と渇いた笑い声をあげたが、由紀子は心配そうに私の顔を見つめていた。
「……あんまり無理しないでね。今仕事大変な時期だし……」
「大丈夫だよ、ありがとう。でも意外と私、ケロっとしてるんだ。嘘じゃないよ」
……あの後すぐに、私は竣介に別れのメールを送った。彼はすごく驚いていたし、家に荷物を引き取りに行った時はなん度もなん度も引きとめられた。
だけど、私は揺るがなかった。
一度裏切られたショックは大きい、もう竣介を信用することはできないと伝えた。
信用できないと言い切った後、彼は今まで見たことないほど傷ついた表情をした。
なぜなら八谷先輩には同棲している彼女がいるし、私は別れたばかりだし、なにより八谷先輩とは男とか女とかそういうのを意識するような関係にはなりたくないのだ。
一緒にご飯を食べて美味しいと言い合って笑える関係が一番心地よいと、八谷先輩もそう感じているから彼女とは別れないし私にもあれ以上踏み込んでこない。
私だって、もう十分な大人だ。
好きになったらすぐ伝えたくなってしまうとか、自分の立場や相手の立場、これから先のことを見据えずに暴走したりなんてしない。
この恋はきっともう、賞味期限が切れている。タイミングが悪すぎたんだ。
この気持ちを伝えてプラスになることがひとつも見当たらないから、私はこの恋に蓋をする。
私は、八谷先輩のただの後輩だ。
「タマちゃん、彼氏と別れたの?」
お昼休憩になると、すぐに由紀子が私の元へ駆け寄ってきた。
事務室の隣にあるラウンジで軽くご飯を済ませようとしていたが、今日は話が長くなりそうだ。
「……うん、別れたよ。やっぱり顔で選んじゃダメだね~、学んだよ」
ハハ、と渇いた笑い声をあげたが、由紀子は心配そうに私の顔を見つめていた。
「……あんまり無理しないでね。今仕事大変な時期だし……」
「大丈夫だよ、ありがとう。でも意外と私、ケロっとしてるんだ。嘘じゃないよ」
……あの後すぐに、私は竣介に別れのメールを送った。彼はすごく驚いていたし、家に荷物を引き取りに行った時はなん度もなん度も引きとめられた。
だけど、私は揺るがなかった。
一度裏切られたショックは大きい、もう竣介を信用することはできないと伝えた。
信用できないと言い切った後、彼は今まで見たことないほど傷ついた表情をした。