エリートな先輩の愛情を独り占め!?
「理乃あのさ、今仕事本当忙しいから、家くるのやっぱ土曜だけにしてくれない?」
「え、あ、そうなんだ……わかった」
「ごめんな、最近なんだか疲れが取れなくて。繁忙期過ぎたらもっと構ってやるから」
構ってやるから、という言葉は、自分は愛す側ではなく愛される側にいる、という上からの発言な気がする。M気質な女の子ならきゅんときちゃう言葉だったりするのかしら……なんて思いながら私はぎこちなく笑って頷いた。
「理乃、こっちおいで」
でも、そう言って私を手招く竣介の顔はやっぱりタイプで、どんなに上から物を言われようが、俺様な態度を取られようが、〝やっと付き合えた彼氏なんだから〟という思いが私の不満や怒りを消していた。
「竣介、好きだよ」
「うん、俺も」
竣介はいつも、好きだよ、という言葉に対して、「おれも」という三文字の言葉で返してくる。
ねえ、俺も、という言葉の中に、好きという言葉は入ってないんだよ、竣介。それはズルいよね、なんか。
そう思ってしまう私は、まだ少し子供なんだろうか。
「え、あ、そうなんだ……わかった」
「ごめんな、最近なんだか疲れが取れなくて。繁忙期過ぎたらもっと構ってやるから」
構ってやるから、という言葉は、自分は愛す側ではなく愛される側にいる、という上からの発言な気がする。M気質な女の子ならきゅんときちゃう言葉だったりするのかしら……なんて思いながら私はぎこちなく笑って頷いた。
「理乃、こっちおいで」
でも、そう言って私を手招く竣介の顔はやっぱりタイプで、どんなに上から物を言われようが、俺様な態度を取られようが、〝やっと付き合えた彼氏なんだから〟という思いが私の不満や怒りを消していた。
「竣介、好きだよ」
「うん、俺も」
竣介はいつも、好きだよ、という言葉に対して、「おれも」という三文字の言葉で返してくる。
ねえ、俺も、という言葉の中に、好きという言葉は入ってないんだよ、竣介。それはズルいよね、なんか。
そう思ってしまう私は、まだ少し子供なんだろうか。