エリートな先輩の愛情を独り占め!?
私は口元まで運ばれたジューシーな唐揚げから思い切り目を逸らして、八谷先輩の攻撃から免れた。そんな風に八谷先輩とじゃれていると、遠くから少し視線を感じた。
振り返るとそこには、トレーを抱えた二人の綺麗な女の子がいた。
「あの、すみません席がいっぱいで、よかったらご一緒させて頂けないかなって……」
この美しさは営業か受付だな、と察知した。溢れんばかりの女子力に当てられて、私はうっかり目をしぱしぱさせてしまった。
八谷先輩はにっこり微笑んで、どうぞ、と言って椅子を引いた。
彼女たちは分かりやすく喜んで、失礼しますと言って向かい合って座った。
私の隣に座った女の子はとくに細く、華奢という言葉がぴったりな可憐な方だった。
「私達今年から営業に入ったんですけど、ここの社食美味しくてオシャレでびっくりしちゃいました」
うふふ、なんて効果音で笑う人に始めて出会ったわ……なんて感心しながら私はとりあえず笑顔を作った。
「結構美味いよな、ビュッフェ形式だと取りすぎて困るよ。おかわりも自由だったらもっといいのに」
八谷先輩は爽やかに笑って、全く人見知りせずに受け答えている。
「ええー、そんなに食べるんですね。そんなにスタイルいいですのに」
「君たち全然料理取ってないじゃん、葉っぱばっかじゃん」
「えー、だって太っちゃうしー」
やめて、今その話題はやめて。太るという言葉に対して私が今どれだけ敏感なのかわからないんだろうけどやめてくれ頼むから。心からそう念じながら、作り笑顔を必死に保った。
明らかに私より細い二人が太るなんて言葉使うな、腹立つから!
なんて理不尽な怒りを抱きながら私はささみをもしゃもしゃ食べた。
振り返るとそこには、トレーを抱えた二人の綺麗な女の子がいた。
「あの、すみません席がいっぱいで、よかったらご一緒させて頂けないかなって……」
この美しさは営業か受付だな、と察知した。溢れんばかりの女子力に当てられて、私はうっかり目をしぱしぱさせてしまった。
八谷先輩はにっこり微笑んで、どうぞ、と言って椅子を引いた。
彼女たちは分かりやすく喜んで、失礼しますと言って向かい合って座った。
私の隣に座った女の子はとくに細く、華奢という言葉がぴったりな可憐な方だった。
「私達今年から営業に入ったんですけど、ここの社食美味しくてオシャレでびっくりしちゃいました」
うふふ、なんて効果音で笑う人に始めて出会ったわ……なんて感心しながら私はとりあえず笑顔を作った。
「結構美味いよな、ビュッフェ形式だと取りすぎて困るよ。おかわりも自由だったらもっといいのに」
八谷先輩は爽やかに笑って、全く人見知りせずに受け答えている。
「ええー、そんなに食べるんですね。そんなにスタイルいいですのに」
「君たち全然料理取ってないじゃん、葉っぱばっかじゃん」
「えー、だって太っちゃうしー」
やめて、今その話題はやめて。太るという言葉に対して私が今どれだけ敏感なのかわからないんだろうけどやめてくれ頼むから。心からそう念じながら、作り笑顔を必死に保った。
明らかに私より細い二人が太るなんて言葉使うな、腹立つから!
なんて理不尽な怒りを抱きながら私はささみをもしゃもしゃ食べた。