ツケマお化けに恋して
飲んできた後のこの階段を登るのは辛い。
ましてやこの格好では…
【夜の花園】のドアを開けると
「いらっしゃいまーせ〜 あら?美貴野ちゃん!ママー美貴野ちゃんよー!」と声があがる。
いつもながら可愛いクリリンリンさんは付いていたお客さんに断りを入れると私の側まで来てくれる。
「美貴野ちゃん綺麗ねぇそのドレスとっても似合うわよ」と褒めてくれる。
少し照れて「有難う」とお礼を言う。
お客さんの接客に付いていたミチルさんも側まで来ると目をパチクリさせて言う。
「美貴野ちゃんいらっしゃい、どうしたのその格好?うちでバイトする気にでもなったの?」と言いながら席に案内してくれた。
「なんで私がここでバイトするのよ?!私はオネェーじゃありません今日は結婚式だったの!」と引き出物が入った袋を見せる。
「へぇーじゃ元彼の幸せを見てやけ酒でも飲んだ帰りかしら?」
確かに宏海と結構飲んだけどやけ酒ではない…
「やけ酒なんて飲んでない!なんか帰る気がしなくてね…」
「なぁーに?人の幸せ見て結婚でもしたくなったのかしら?」
ミチルさんはニヤニヤしながら聞いてくる。
「そりゃー前は結婚に憧れもあったけど…今はないなぁ…仕事と結婚したって感じかな?仕事は裏切らないしね…」
「まぁー寂しい事、じゃー何があったのよ?」
「うーん……実は…稔が自分の子供じゃないって知ってて財産目当てで結婚したんじゃないかって噂になってるの…」
「まぁ…良くある話じゃないかしら?私だってお金大好きだもの」
ミチルさんは何でも無いように言いながら私の水割りを作ってくれる。
「ミチルさんと稔を一緒にしないで!」と怒って言う。
稔の事を何も知らないくせに適当なこと言わないで欲しい。
「あら?元カレに未練は無かったんじゃ無いかしら?」
ミチルさんは少し驚いたように言う。
「未練なんてないわ!ただ私が一度は愛した人がそんな人だったなんて思いたくないだけよ!」
ましてやこの格好では…
【夜の花園】のドアを開けると
「いらっしゃいまーせ〜 あら?美貴野ちゃん!ママー美貴野ちゃんよー!」と声があがる。
いつもながら可愛いクリリンリンさんは付いていたお客さんに断りを入れると私の側まで来てくれる。
「美貴野ちゃん綺麗ねぇそのドレスとっても似合うわよ」と褒めてくれる。
少し照れて「有難う」とお礼を言う。
お客さんの接客に付いていたミチルさんも側まで来ると目をパチクリさせて言う。
「美貴野ちゃんいらっしゃい、どうしたのその格好?うちでバイトする気にでもなったの?」と言いながら席に案内してくれた。
「なんで私がここでバイトするのよ?!私はオネェーじゃありません今日は結婚式だったの!」と引き出物が入った袋を見せる。
「へぇーじゃ元彼の幸せを見てやけ酒でも飲んだ帰りかしら?」
確かに宏海と結構飲んだけどやけ酒ではない…
「やけ酒なんて飲んでない!なんか帰る気がしなくてね…」
「なぁーに?人の幸せ見て結婚でもしたくなったのかしら?」
ミチルさんはニヤニヤしながら聞いてくる。
「そりゃー前は結婚に憧れもあったけど…今はないなぁ…仕事と結婚したって感じかな?仕事は裏切らないしね…」
「まぁー寂しい事、じゃー何があったのよ?」
「うーん……実は…稔が自分の子供じゃないって知ってて財産目当てで結婚したんじゃないかって噂になってるの…」
「まぁ…良くある話じゃないかしら?私だってお金大好きだもの」
ミチルさんは何でも無いように言いながら私の水割りを作ってくれる。
「ミチルさんと稔を一緒にしないで!」と怒って言う。
稔の事を何も知らないくせに適当なこと言わないで欲しい。
「あら?元カレに未練は無かったんじゃ無いかしら?」
ミチルさんは少し驚いたように言う。
「未練なんてないわ!ただ私が一度は愛した人がそんな人だったなんて思いたくないだけよ!」