ツケマお化けに恋して

元カレの事情…

【La lune】の創刊号発売から５ヶ月が過ぎありがたい事に【La lune】の売れ行きも落ちる事無く毎月締め切りに追われ不規則な日々を送っていた。


「宏海、ここの久野先生の写真これはダメ！差し替えてくれない？」


「えーいいの？久野先生この写真じゃないとダメだって…あの先生怒らせるとヤバくない？」


エッセイをお願いしてる久野先生の写真が何年も前の写真だった。

久野先生は気難しい先生で色々と注文をつけてくる。

以前ファッション誌の担当の時にもへそを曲げられ穴を開けそうになった事があった。


しかし今回ばかりはこちらも引けない。


「いくら歳を取ったからって何年も前の顔写真を美容雑誌が載せたらまずいでしょ？こんなの載せたら詐欺だよ!?責任は私が取る差し替えて！」


「わかった…」


「仁美ちゃん！ここの写真間違えてない？これ旧パッケージでしょ？それからここの商品説明もう少し短く出来ない？直して！」


「はい、すいません、すぐ確認して直します！」