ツケマお化けに恋して
そこに彼女が着替えを済ませて戻って来た。

「またコンビニの弁当か？こんなのばかり食べてちゃダメだろ？」

「はい…」

俺が呆れて言うと彼女は小さくなっていた。
俺が煮物を温めて出すと…

彼女は「辰次郎さんいつもありがとう…」と頭を下げた。

さっきから彼女は俺の事をさん付けで呼ぶ。いつもと違っていて何だか気持ちが悪い。

「ビール貰うぞ？」

コンビニの袋から缶ビールを取り出すと彼女に１本差し出す。
互いに飲もうとプルトップを開けると…

俺のビールが活きよい良く噴き出し「ぅわっ！」と叫ぶ。
俺はビールがおもいっきり顔にかかりビショビショになった。

「ﾌﾟﾌﾟｯ アハハ…辰次郎ビールも滴る良い男じゃん！アハハ…」と彼女は爆笑する。

「クッソー！」振りすぎたか？

俺は彼女が着替えに行ってる間に缶ビールを1本振っておいたのだ。
俺は濡れたスウェットの上着を脱ぐとそれで顔を拭く。

「やっといつものあんたに戻ったな？」

「えっ？」と彼女は目を丸くして驚く。

「さっきから辰次郎さんって、さん付けで気持ち悪いんだよ！」といって俺は着替えに立った。

その後煮物をつまみに二人で結構飲んだ。
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