ツケマお化けに恋して
おじさんは奥からお皿に雲丹とイクラを山のように入れて出してくれた。

私は薦められるままスプーンですくって食べる。

「美味しー❣❣なにこの雲丹美味しすぎる」昨夜の雅さんの処の雲丹も美味しかったけど、この雲丹最高！！

「お嬢ちゃん気に入ってくれたかい？」とおじさんは微笑む。

私はウンウン！と何度も頷き「サイコー❢」と大きな声で言う。

そのお店て雲丹とイクラを買うと「お嬢ちゃんこのアワビ持って行きなキモはお嬢ちゃんが食べるんだよ！」とにっこり笑って言いアワビを2つ持たせてくれた。

すると雅さんは少し困った顔をして「おやっさん？」と言う。

どうしてその時雅さんが困った顔をしたのか私には分からなかった。

後に分かる事になるとはその時の私には知る由もなかった。

私達は有難う御座いますとお店を後にした。

そろそろ戻ろうかと車に向かって歩いていた。

美味しい雲丹やイクラが食べれて上機嫌な私に雅さんは「なぁ？」と言って立ち止まる。

「美貴野ちゃん今付き合ってる人居る？」

「えっ？」突然なにを聞くのかと驚いた。

「去年の秋頃長く付き合った彼と別れたでしょ？その後誰か良い人が出来たかなっと思って…あっごめん恵に色々聞いてたからさぁ」

もぅ…お母さんはどこまで話すのよ！

おしゃべり！！

家に帰ったらただじゃ済ませないんだから！
< 66 / 103 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop