ツケマお化けに恋して
車に戻って来るとちょうどお母さんと進歩君も戻って来た。

まさかの腕を組んでの登場だった。

「……」呆れて言葉にならない。

「あらーあなた達も戻って来たところだったのね？ほらっこんなにも買い物しちゃった」と母は嬉しそうに袋を挙げてみせる。

「進歩君ゴメンね？おばさんの相手疲れたでしょ？」

「いえ、楽しかったですよ」と微笑んでくれた。

「進歩君は優しいね？うちのお母さんの相手出来るなら介護の仕事向いてるんじゃない？」

「ですかね？」と進歩君が言う。

すると母は「私の相手がどうして介護と繋がるの？」と聞く。

私達3人は顔を見合わせて大笑いする。

母はひとり訳が分からずキョトンとしている。

その後私達は近くの食堂で朝食を食べ家の前に着いたのは8時になっていた。

「じゃーまた後で」と雅さん達は帰って行った。

今夜は双葉寿司で一緒に紅白を見ながら食事を使用という事になったのである。

進歩君は事情があって実家に帰らないらしく雅さんもご両親はすでに亡くなっている為男二人で新年を迎えるのは寂しいからと言うから事らしい。

母は『進歩君と一緒に新年迎えられるなんて嬉しいわ』って喜んでいるし私も美味しいもの食べれるならどこで新年迎えようと構わない。
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