ツケマお化けに恋して
コトッ 宏海がテーブルに湯のみを置いた。
「ほうじ茶だよ」
久野先生はうちの社だけでは無く他の社でも執筆いるので、人の出入りがある。
その為お茶やコーヒーなど色々取り揃えて置いてあるのだ。
私達編集者は原稿を待っている間勝手にお茶を入れて飲んでいる。
「ありがとう」
「で、相手は誰?私の知ってる人?」
えっ?今?ここで?…
宏海は私の思っている事が分かったようである。
「私達しか居ないから良いじゃん!」
「……実は去年の私の誕生日に稔がマンションの前で待っていたの…」
「えっ!やっぱり木村が相手なの!?」
「違う違う!」と首を思いっきり振る。
「その時の稔の姿は無惨というかなんと言うか…私の知ってる稔じゃなくて……何日も着替えていないようで、酔っていて目がすわっていてすごく怖くて…稔がよりを戻そうと言ったけど…出来ないって言ったら腕を掴まれてすごく怖かった。その時辰次郎さんが助けてくれたの…震えている私を泊めてくれてひと晩側に居てくれたの…」
私はお茶を一口飲んで話を続ける。
「会った時から辰次郎さんの事気になっていて、酔っ払った時も世話してくれたり、痩せ過ぎと言って煮物を届けてくれたりして、優しくしてくれた。だからひょっとしたら辰次郎さん私の事好きで居てくれるかなって思ってあの日酔ったいきよいで私から迫ったの…」
「美貴野が迫ったって信じられないわ」と言いつつ話の続きを聞いてくれた。
「あんな格好していても本当は違うと勝手に思ってた……でも辰次郎さんはやっぱり男の人が好きだった……」
そこまで話すと宏海は私の話を遮る。
「ちょっと待って!あんな格好?男の人が好き?それってあんたの隣のオカマ?」と目を丸くして驚いている。
宏海はうちに泊まりに来た時にミチルの姿の辰次郎さんに会っている。
「そう…」
「嘘でしょ?!……」と信じられないという顔をしている。
そうだよね?普通そういうリアクションだよね?
「ほうじ茶だよ」
久野先生はうちの社だけでは無く他の社でも執筆いるので、人の出入りがある。
その為お茶やコーヒーなど色々取り揃えて置いてあるのだ。
私達編集者は原稿を待っている間勝手にお茶を入れて飲んでいる。
「ありがとう」
「で、相手は誰?私の知ってる人?」
えっ?今?ここで?…
宏海は私の思っている事が分かったようである。
「私達しか居ないから良いじゃん!」
「……実は去年の私の誕生日に稔がマンションの前で待っていたの…」
「えっ!やっぱり木村が相手なの!?」
「違う違う!」と首を思いっきり振る。
「その時の稔の姿は無惨というかなんと言うか…私の知ってる稔じゃなくて……何日も着替えていないようで、酔っていて目がすわっていてすごく怖くて…稔がよりを戻そうと言ったけど…出来ないって言ったら腕を掴まれてすごく怖かった。その時辰次郎さんが助けてくれたの…震えている私を泊めてくれてひと晩側に居てくれたの…」
私はお茶を一口飲んで話を続ける。
「会った時から辰次郎さんの事気になっていて、酔っ払った時も世話してくれたり、痩せ過ぎと言って煮物を届けてくれたりして、優しくしてくれた。だからひょっとしたら辰次郎さん私の事好きで居てくれるかなって思ってあの日酔ったいきよいで私から迫ったの…」
「美貴野が迫ったって信じられないわ」と言いつつ話の続きを聞いてくれた。
「あんな格好していても本当は違うと勝手に思ってた……でも辰次郎さんはやっぱり男の人が好きだった……」
そこまで話すと宏海は私の話を遮る。
「ちょっと待って!あんな格好?男の人が好き?それってあんたの隣のオカマ?」と目を丸くして驚いている。
宏海はうちに泊まりに来た時にミチルの姿の辰次郎さんに会っている。
「そう…」
「嘘でしょ?!……」と信じられないという顔をしている。
そうだよね?普通そういうリアクションだよね?