ツケマお化けに恋して
居候中…
久野先生のお宅にお世話になるようになってから少しづつ体重も戻って来た。
さすが料理本を出しているだけあって先生の料理はとても美味しい。
悪阻で臭いに敏感になっている私の為に色々考えて作ってくれている。
本当にありがたい。
ただ……
「美貴野なんで飲まないのよー」
「だから妊娠してるから飲めないんです」
「誰の子なの?」
「辰次郎さんって人です」
「あぁオカマか!」
誰の子って聞かれて辰次郎さんと答えたけど、久野先生は辰次郎さんを知らない。
勿論、ミチルさんの姿など見た事もない。
こんな話を毎晩しているのだ。
本当にお酒が入ると厄介な人になる。
仕事で久野先生に関わった事のある人は『気難しくて厄介な人』と言うが、そんなのは可愛いものだ。
「久野先生、今夜はそろそろお開きにしましょう?」
「久野先生じゃなくて、あやちゃんって呼んでよー」
久野 文子 52歳 ………
ハァ……
「あやちゃん、もう片付けますよ!」と私はテーブルの上を片付け久野先生の手からカップを奪う。
「もぅ美貴野イケズー」と言って寝室に入って行く。
なにがイケズーだ?!
こんな事が毎晩続いているのだ。
酔っぱらい相手は本当に疲れる。
辰次郎さんも私の相手なんて大変だっただろうなぁ…
辰次郎ごめんね。
気が付くと涙が頬を伝っている。
妊娠すると感情の起伏が激しくなると言うがそのせいだろうか?……
「美貴野、考えこまないの!産むって決めたなら前だけを見て進みなさい。悩んで居るとお腹の赤ちゃんに伝わるんだよ。あなたは笑っていなさい」
寝室に行ったはずの久野先生がそこに居た。
「先生…」
「もぅあやちゃんって呼んでって言ったでしょ?!」
「はい!あやちゃん!どうしました?」
「お水を取りに来たのよ!」と言って冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと「オヤスミ」と言ってリビングを出て行った。
先生…あやちゃん有難う。
さすが料理本を出しているだけあって先生の料理はとても美味しい。
悪阻で臭いに敏感になっている私の為に色々考えて作ってくれている。
本当にありがたい。
ただ……
「美貴野なんで飲まないのよー」
「だから妊娠してるから飲めないんです」
「誰の子なの?」
「辰次郎さんって人です」
「あぁオカマか!」
誰の子って聞かれて辰次郎さんと答えたけど、久野先生は辰次郎さんを知らない。
勿論、ミチルさんの姿など見た事もない。
こんな話を毎晩しているのだ。
本当にお酒が入ると厄介な人になる。
仕事で久野先生に関わった事のある人は『気難しくて厄介な人』と言うが、そんなのは可愛いものだ。
「久野先生、今夜はそろそろお開きにしましょう?」
「久野先生じゃなくて、あやちゃんって呼んでよー」
久野 文子 52歳 ………
ハァ……
「あやちゃん、もう片付けますよ!」と私はテーブルの上を片付け久野先生の手からカップを奪う。
「もぅ美貴野イケズー」と言って寝室に入って行く。
なにがイケズーだ?!
こんな事が毎晩続いているのだ。
酔っぱらい相手は本当に疲れる。
辰次郎さんも私の相手なんて大変だっただろうなぁ…
辰次郎ごめんね。
気が付くと涙が頬を伝っている。
妊娠すると感情の起伏が激しくなると言うがそのせいだろうか?……
「美貴野、考えこまないの!産むって決めたなら前だけを見て進みなさい。悩んで居るとお腹の赤ちゃんに伝わるんだよ。あなたは笑っていなさい」
寝室に行ったはずの久野先生がそこに居た。
「先生…」
「もぅあやちゃんって呼んでって言ったでしょ?!」
「はい!あやちゃん!どうしました?」
「お水を取りに来たのよ!」と言って冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと「オヤスミ」と言ってリビングを出て行った。
先生…あやちゃん有難う。