ツケマお化けに恋して
いつまでも幸せそうに見つめ合う母と雅さん。
「お父さん、そろそろこの子におじいちゃんのお寿司を食べさせて貰えませんか?」とお腹に手を当てて言う。
「お父…さん?……お…じい…ちゃん…?……」
目を丸くして驚いている雅さん。
「プップププ おじいちゃんだって アハハ」とお腹を抱えて笑う進歩君。
「美貴野、私の事はおばあちゃんなんて呼ばないでよ!」と言う母。
久野先生や宏海、そして、私にはこんな素敵な家族がいる。
赤ちゃんには父親を与えてあげれないけど、大丈夫、きっとこの子も幸せになれる。
私が母にしてもらったように父親の分も愛を沢山あげるから。
ね!あかちゃん心配無いよ!
「あぁお腹いっぱい!もぅ食べれない」
体を反り返りお腹を擦る。
「美貴野ちゃん、今どのくらいなの?」
「17週だよ!」
「そっか、やっぱりあのおやっさんはすげーな?」
関心してる雅さん。
「ねぇお母さんも言ってたけど誰が凄いの?」
「あぁ大晦日に雲丹やイクラを買った店のおやっさん覚えてる?」
「うん、覚えてる。恰幅のいいおじさんでしょう?雲丹最高に美味しかった」
「おやっさん、美貴野ちゃんが妊娠してた事知ってたんだよ」
「えっ?」
当の本人でもまだ知らなかったのに?…
「恵の時もそうなんだ!美貴野ちゃんと同じ頃たまたま市場に連れて行った時におやっさん恵にもアワビをくれたんだ『お嬢ちゃん食べな』ってあとから聞いたらなんか分かるらしいんだよ!妊娠してる事が!」
「えっーそれエスパーじゃないですか?」と驚いて言う進歩君。
私もそう思うよ進歩君。
「だから…あの時心配してたんだ。付き合ってる人は居ないって言うし…美貴野ちゃんも恵と同じ道を選ぶのかなって……」
おじさんがアワビをくれた時、雅さんの顔が少し変ったのは気のせいじゃなかったんだ…
だから付き合ってる人が居ないのかって聞いたんだ。
「私の時も驚いたわよ、妊娠してる本人が気付く前に分かっちゃうなんてね?だから、美貴野から電話もらった時雅君に聞いてたから、やっぱりかって思ったわ」と微笑む。
私が母に妊娠したと電話した時『そう…体気をつけなさいね』って言って驚いて無かったんだ。
「でもどうして、アワビなの?」
「それは、おやっさんの地元ではアワビの雄と雌の肝を食べると瞳の綺麗な子が生まれると言われてるらしいんだ。だから、知り合いの妊婦さんにはアワビをプレゼントするそうだよ!たぶん迷信だろうけどな」
そぅなんだ、いろんな言い伝えがあるんだなぁ。
「ねぇお母さんもあのおじさんにアワビを貰ったんでしょ?あのおじさん今、いくつ?」
「確か80過ぎてる筈だよ!」
「えっーうっそー見えない」
「お父さん、そろそろこの子におじいちゃんのお寿司を食べさせて貰えませんか?」とお腹に手を当てて言う。
「お父…さん?……お…じい…ちゃん…?……」
目を丸くして驚いている雅さん。
「プップププ おじいちゃんだって アハハ」とお腹を抱えて笑う進歩君。
「美貴野、私の事はおばあちゃんなんて呼ばないでよ!」と言う母。
久野先生や宏海、そして、私にはこんな素敵な家族がいる。
赤ちゃんには父親を与えてあげれないけど、大丈夫、きっとこの子も幸せになれる。
私が母にしてもらったように父親の分も愛を沢山あげるから。
ね!あかちゃん心配無いよ!
「あぁお腹いっぱい!もぅ食べれない」
体を反り返りお腹を擦る。
「美貴野ちゃん、今どのくらいなの?」
「17週だよ!」
「そっか、やっぱりあのおやっさんはすげーな?」
関心してる雅さん。
「ねぇお母さんも言ってたけど誰が凄いの?」
「あぁ大晦日に雲丹やイクラを買った店のおやっさん覚えてる?」
「うん、覚えてる。恰幅のいいおじさんでしょう?雲丹最高に美味しかった」
「おやっさん、美貴野ちゃんが妊娠してた事知ってたんだよ」
「えっ?」
当の本人でもまだ知らなかったのに?…
「恵の時もそうなんだ!美貴野ちゃんと同じ頃たまたま市場に連れて行った時におやっさん恵にもアワビをくれたんだ『お嬢ちゃん食べな』ってあとから聞いたらなんか分かるらしいんだよ!妊娠してる事が!」
「えっーそれエスパーじゃないですか?」と驚いて言う進歩君。
私もそう思うよ進歩君。
「だから…あの時心配してたんだ。付き合ってる人は居ないって言うし…美貴野ちゃんも恵と同じ道を選ぶのかなって……」
おじさんがアワビをくれた時、雅さんの顔が少し変ったのは気のせいじゃなかったんだ…
だから付き合ってる人が居ないのかって聞いたんだ。
「私の時も驚いたわよ、妊娠してる本人が気付く前に分かっちゃうなんてね?だから、美貴野から電話もらった時雅君に聞いてたから、やっぱりかって思ったわ」と微笑む。
私が母に妊娠したと電話した時『そう…体気をつけなさいね』って言って驚いて無かったんだ。
「でもどうして、アワビなの?」
「それは、おやっさんの地元ではアワビの雄と雌の肝を食べると瞳の綺麗な子が生まれると言われてるらしいんだ。だから、知り合いの妊婦さんにはアワビをプレゼントするそうだよ!たぶん迷信だろうけどな」
そぅなんだ、いろんな言い伝えがあるんだなぁ。
「ねぇお母さんもあのおじさんにアワビを貰ったんでしょ?あのおじさん今、いくつ?」
「確か80過ぎてる筈だよ!」
「えっーうっそー見えない」