秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「貴方も座って下さい。貴方の分を用意しますから・・・」

父さんは大きな溜息を漏らして俺の目の前に座る。

「かっぱおいしい」

羽瑠君は無邪気にかっぱ巻きを食べていた。

「ほっぺにご飯粒が付いてるぞ。羽瑠君」

「仕事は順調なのか?永遠」

「あ、はい」

順調と言っても俺の仕事は秘書。会社の利益など全く関係ない。

つまらない仕事と言えばそれまでで・・・

「…辛いコトもあると思うが…辰真を信用して最後までやり遂げてくれ」

「はい。濱部社長の秘書として最後までやり遂げてみせます」

俺は父さんの期待に応えような言葉を紡ぐ。

影では父さんを裏切ろうとしているのに平然と嘘をついている。
俺は親不孝な息子だ。
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