秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
《12》冷たく甘く

香音side~

「この文書、やり直せ。ここの変換が間違っている。それが終ったら、10部コピーだ!小池」

「承知しました。麻生さん」

「麻生君、朝から小池さんをこき使い過ぎだよ」
黙って書類に目を通していた社長が永遠さんを注意する。

「いつも通りですけど」

永遠さんの冷たい声が社長室に響く。

「そうかな?」
社長は永遠さんをジッと見つめ、疑問符を投げかける。

「社長は早く書類に目を通してサインしてください!!そのペースでは11時の会議までに終わりませんよ!!」
「嫌のコトでもあった?麻生君」

「別に何も…いいからともかくサインを」

私と社長は目を合わせ、永遠さんの様子に首を傾げる。


社長には申し訳ないけど、私は永遠さんの様子がおかしい理由を知っている・・・




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