秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
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何も知るなと言われても、好きな人のコトの全てを知りたい思うのが性。

私は副社長室に書類を届けに行った。

「社長から預かった書類です」

「サンキュー」

副社長室に居るはずの秘書の栗原さんが不在で、副社長一人。

私はこのチャンスを逃すまいと副社長に質問した。

「永遠さんの実家のコト教えてください。副社長」

「永遠の実家??」

「どう言った経緯で二人は幼なじみなんですか?やはり、永遠さんも何処かの企業の御曹司ですか?」

「永遠は何て説明している?」

「永遠さんは教えてくれません。訊かない方がいいの一点張りで。訊けば、お前も同罪だと意味不明なコトを言ってはぐらかすんです」


副社長の口許から笑みが消え、真剣な表情になった。

「同罪か…知ればそうかもしれないな」

「副社長?」

「永遠がそう言うんなら、俺の口からも言えない」

「どうしてですか?」

「小池ちゃんは永遠を信じていればいい。アイツは自分一人で全てを背負う覚悟だ」

「何を背負うんですか?」

「永遠は小池ちゃんのコトを真剣に想っている。小池ちゃんはそんな永遠を信じてやってくれ」

「副社長・・・」

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