秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
香音は遅れて出社して来た。


「遅くなって申し訳ありません」

「小池さん、体調不良なら休めばいいのに」

「そう言うワケにはいきません。社長」

俺は二人のやり取りで黙って訊きながらパソコンのキーを叩く。


「麻生さん、遅れてすいません」

俺にペコリと頭を下げる香音を無視した。

遅れた理由って、柾貴の部屋に泊まったのが原因だろ?


俺の心は嫉妬で焼き焦げてしまいそうだ。

今にも給湯室に連れ込んで、真相を確かめたい。


「麻生さん、来たばかりで申し訳ないけど・・・社長にお茶淹れてくれ」


「お茶ならさっき飲んだけど・・・」

「そうだ。副社長が俺達二人に用があると言っていたから…これから、副社長室に行こう」





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