秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
俺は香音を社長室から連れ出すのに成功した。

「お前に話がある」

「私も貴方に話があります」

香音も副社長のコトはダシだと思ってた。

もしかして、香音は柾貴から俺の素性を訊いた?

あれ程、『言うな』と念を押したはずなのに、柾貴のヤツは人のオンナに手を出すわ、おまけに口の軽いヤツだな。見損なったぞ!!


俺と香音は副社長室とは反対側の第一会議室に入った。


「お前…昨日柾貴の部屋に泊まっただろ?」

「泊まりましたけど…」

「何で泊まった?」

「それは・・・マッコリ飲んで・・・」

「はぁ?お前…二度と酒は飲むなと言ったはずだぞ!」

俺と交わした約束をあっさりと破った香音にキレた。

「一度飲んでみたかったの。別にいいじゃない!」

「良くない!!俺との約束を破るなんて最低だ!」







< 130 / 230 >

この作品をシェア

pagetop