秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
《18》クリスマスデート

永遠side~

「後はクリスマスケーキか・・・」

俺は母さんとクリスマスパーティの準備で銀座を歩いていた。

「人が多いわね・・・」

「疲れた?母さん」

「大丈夫よ。ありがとう、永遠」


一人では滅多に出歩かない母さん。
俺が居なきゃ右も左も分からず、このまま迷子になっちまいそうな感じ。


「何だか…若いカップルが多いわね」

「今日は、クリスマスだからな・・・」


香音と順調に交際していれば、俺は彼女と共にクリスマスを過ごしたと思う。


「永遠は居ないの?」


「彼女か?居ないから…母さんと一緒に居るんだよ」


「永遠は神宮寺家の次期当主で、会社の後継者であるけど…そのコトに拘り過ぎだと思うのよ」


父さんのコトを何も知らない母さんに言われたくなかった。

「母さんは何も分かってない。
家のコトも会社のコトも」


「分かってるつもりよ。私は心配なのよ。永遠はずっと自分を押し殺しているんじゃないかと。
永遠が壊れないか心配なの」


「俺のコトよりも自分のカラダや父さんのコトを心配してくれ」



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