秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
《24》里帰り

香音side~

「今日から秘書課に配属されました池田幸太郎(イケダコウタロウ)と言います」

秘書課に配属された新入社員の社長秘書候補は若い男性だった。

私よりも30センチ近く背が高く、黒髪を短髪にカットし清潔な雰囲気醸し出し、スーツの上からでも胸板の厚さが分かる程筋肉隆々の出で立ち。

訊けば、学生時代はずっとラグビー部に所属していたようだ。
さすがは体育会系、挨拶もハキハキしてて気持ちがいい。
しっかりとした口調で社長に自己紹介もした。


「君、元気があっていいよ」

「はい。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。濱部社長」

「彼の面倒は小池さんに頼むよ」

「あ、はい。社長」


同性で可愛いらしい後輩を想像していたから、池田君には悪いけど非常に遣り辛い。


かって、永遠さんが座って居たデスクに私が座り、私のデスクには池田君が座る。





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