秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「兄貴、今日の収穫分はトラック荷台に全部乗せたぜ」

カーキのつなぎ服姿の壮一が部屋に入って来た。

「ありがとな。壮一」

私と壮ちゃんは顔を合わせた。


壮ちゃんと会ったのは成人式以来。


顔は陽に焼けて真っ黒、髪は金髪で前髪には赤いメッシュが入っていた。
耳朶には沢山のピアスを付け、外見は昔と変わらないヤンキー風。


「久し振りだな・・・香音」

壮ちゃんの方が先に顔を反らし、テレ気味に声を掛ける。


「成人式以来だね・・・」

「見た目は変わらないが・・・壮一は真面目に俺の手伝いをしてくれているぞ。香音」

「それは訊いた・・・」

「わしの見舞いはいいから・・・壮一と二人で話せっ。香音」

「私は別に壮ちゃんと話なんて・・・」

お爺ちゃんも私と壮ちゃんを強引にくっつけようと必死だった。

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