秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
副社長に頼まれて、彼女に忠告すれば…思いっきり睨まれ、倍に言い返されてしまった。
俺だってお前のプライバシーに興味はなかった。


―――――あの日の夜までは。

野島さんと別れた日。

彼女はバーでヤケ酒を飲んでいた。
そんな彼女の隣に座ったのはほんの偶然。

でも、まるっきし酒のダメな小池が飲んだ酒はグラス一杯のジンライム。

たった1杯で俺の顔すら判別不能に陥り、彼女は俺に縋った。

『彼を忘れさせてくれ』と。


泥酔した彼女を俺のマンションに運んだ。

寝室に入るなり、服と下着を脱ぎ俺に迫った。

俺の本能は裸の小池に煽られ、そのまま一線を越えてしまった。


俺の腕の中の小池はか弱いオンナだった。

普段の気の強い彼女とは別人で、俺のカラダと心をしっかりと掴んだ。

彼女を抱いた後の俺に残ったのは激しい後悔だけで。

こんな形で小池を抱きたくなかった。







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